明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220714

夜通しチェンソーマンの公安編を読む。第2部の連載が始まったので、いい加減に読んでおくかと手をつけたが最後、気づけば朝の5時になっていた。めちゃくちゃ面白い。なんというか、こうも洒脱な味わいの作品だとは思っても見なかった。

夜中から明け方にかけて漫画を読んでいると、高校生の夏休みを思い出す。眠気も忘れて作品へと没入していく感覚がたまらなく好きで、白んだ空を見てそろそろ眠るかと床に就くのも好きだった。こういった体験を久しくしていなかったので、読めてよかったなと素朴に思う。

午後にSPY×FAMILYを読んだ。TISTAの遠藤達哉の漫画だと言われると、嘘でしょ!?となる。これについては、またいつか書きたい。

おわり

 

追記

回線状況が悪くて日を跨いで更新しちゃった!イーッッッ!!!どうせならモリモリ追記しちゃうわよ。というかIOSは"ついき"と入力しているのに"追加"を真っ先に候補にあげるのをやめろ。

SPY×FAMILY、多分散々言い倒されているだろうけれど、スパイと殺し屋と超能力者の偽りの家族という仕掛け自体はすごく面白い一方で、毎回話の落とし所がステレオタイプの家族愛になるところに辟易する。ロイドやヨルの人物像も、スパダリ的でありながらコミカルな欠落がある男に、料理音痴でうっかり者だがいざとなれば頼りになる女と、なんというか古臭いよなあ。そして人物像の話にも繋がるが、東西ドイツをモチーフとしているであろう国家間の対立のディテールに乏しく、そこがまた両親の人物像の厚みに欠ける一因になっているようにも思う。とはいえ、そういった陰惨なものに焦点を当てたい作風でないことは明らかなので、端的にこの作品の読者に自分が向いていないのだろうと思う。この辺りはTISTAが商業的に成功しなかったことによる反省があるように思う。TISTA、面白かったのにな……なんというか、世間で支持されている作品が今ひとつ気に入らないと一丁前に文句でも言ってみたくなるものですね。陰惨な現実から目を背けつつ、仮初の安寧が家庭という形で実現する面白おかしいファンタジーというのは、我々が日々無意識的に願っているものを描いた、現代のサザエさんやまる子ちゃんのようなものなのかもしれない。

高校生の頃によく読んでいた漫画を思い出す。ベルセルクGANTZノノノノ重機人間ユンボル惑星のさみだれHUNTER×HUNTERかってに改蔵BLACK LAGOONそれでも町は廻っているカジテツ王子、ハチミツとクローバー、スカイハイ、ツバサ、ハルシオン・ランチ……当時はヤマカムゴルゴ31といった漫画レビューサイトを読み漁ったりもしたものだが、今にして思えばあまりディープなものを読んでこなかったな。あれらの作品が今の自分の血肉となってくれているのだろうか。高校生の頃は、読んでいる漫画で人となりが決まると思っていた節があった。行き過ぎた行動主義のようで、今ではそんなことはあり得ないと言えるのだが、16歳の狭い視野ではそんなことは分からなかった。

他人の本棚を覗くことが好きだった。その人の嗜好の断片を垣間見るようで、家にあげてもらって本棚が目につくととてもドキドキした。「そういうブッキズムみたいなの、ダセ〜っすよ(笑)」という声がいつからか頭の中で響くようになったものの、つい気になったタイトルをメモに取る癖は未だに抜けない。大学の先輩の家は凄かったな。この人はこれだけの本によって耕された精神機能を持っているんだ……と、その厚みに感動したことを覚えている。

3年前のツイート "自分を構成する漫画10タイトル"みたいなハッシュタグが流行っていて、「己を外部装置によって規定さすなよ!!!」とブチ切れ散らかしたものの、好きな漫画を10タイトル並べることはしたいな……となり投稿したのを覚えている しかし、いくらなんでもBLEACHが入っていないのは嘘だろう

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一昨年くらいの限界本棚 収納スペースが足りていない 部屋の写真を見せてくれと言われた際に撮ったものの内の1枚で、「本を横積みにする人って限界が近そうなので気をつけてくださいね」と言われたのを覚えている 

テレビでやっていたイントロクイズで曲名を知りました なんかこう、若者流行これ一本!みたいなテレビ番組やってほしいですね 大衆カルチャーの大きな流れを知っておきたいので

今度こそおわり