明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

240117

絶対犬丈夫に会いに広島へ行く。関東に出てからでは広島は遠いと思ったから。

絶対犬丈夫は聡明な人だ。可哀想なところを上手に切り売りすることでほんのり不幸な自分を演出し(これは本人の談なので悪口ではない)、慎重に言葉を選んだ上でアイロニカルな発言を行うので、その塩梅の絶妙さに膝を打ってしまう。でもちょっと可哀想な人を演出し過ぎちゃう?と思わされるところもあり、そういった背中に貼られた紙の内容を伝えられるところまで仲良くさせてもらっているので、話していてとても楽しい。

予約していたはずの居酒屋は、店員の不手際によってダブルブッキングとなり別の店になってしまっていた。犬丈夫は面子を潰される形になっていたのが心苦しかったが、店員に小憎らしく文句を言いつつも、本当にブチ切れてそうな様子が非常に面白く、想定外の楽しさがあった。

クローズドな場の犬丈夫はアイロニーの規制が緩和されていたので、それはまあ楽しかった。うちって広島にいたらもっとモテてると思うって言われて思わずニコニコしてしまったね。広島の食べ物もおいしかった。牛の肩から首にかけての部位を焼いたもの(カルビの脂身を少し減らして歯応えを増したようなとてもおいしい何か)や、むさしのお弁当とかね。

いやーしかし、死ぬまでにあと何回広島に行くことがあるやろかな。今回会えなかった友達も広島にはいる。東に行くと西が遠くなる。難儀やね。

新幹線で京都まで行くのではなく、新大阪から在来線に乗り換える裏技で終電を遅らせる。新大阪の階段でうちの後ろを歩いていた人が、発車する電車を見送り「あーいっちゃったー」と言っていた。あの人は無事に帰れただろうか。

おわり