明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

221113

髪を切った。元から美容室の予約を入れていたから。美容師はわたしを一般的な同年代の人間と比べて異性との交流が多いと思っているらしい。そうなのだろうか。そうだとして、わたしがどうだと言いたかったのだろうか。わからない。撮った写真を褒めてもらえたのはよかった。何かの話の流れで「xxには誰か1人を選ぶなんて無理でしょ?」と言われて落ち込む。こういうことを言われるのは今日に限ったことではないのだけれど、今日に限っては特に悲しく聞こえた。髪を切り、いい感じの容貌になった。いい感じの容貌になることで、昔Tinderで知り合った人に「普通かブスに生まれてたらもっと人生に真剣になれてたかもしれなかったのにね」と言われたことが過ぎる。

27年間生きて、わたしは顔が多少整っているらしく、加えて表面的な気さくさによって異性から好意を持ってもらえる機会がそれなりにあるということがわかった。ただ、それだけだった。気さくなのは表層的な部分だけで、自身の内側で起こる様々なことに折り合いがつけられず、その皺寄せが親しく思ってくれる人に向いてしまって、悲しい思いをさせてしまう。そういうことに対して、根本から立ち向かおうとせずに、悲しい思いをしたくなければ去ればいいというような態度を取ることで、更に人を傷つける。自分を傷つけないようにしているつもりのことで、結局わたしも傷つく。いいことが何もなかった。

出演作の監督と少し喋った。BLEACH2期が始まってわたしのことを思い出したとかで連絡をもらってから、コミュニケーションを行う機会が増えた。嬉しく思う。近況について話すと、「スカした態度と、結局お前は1人でやれてしまうんだろう?というところに可愛げがない」、みたいなことを言われた。そう、なんというか、必死さが全てにおいて足りなくて、全部手遅れになってから気づくんだよな。これは院生の頃に先生から言われたことと符合する。どうしたら必死になれるのかわからない。というか、これは必死ではないのか。わからない。

自分を良くする為に取り組んだことによって、相手も喜んでくれると思っていたのだけれど、それが二者関係において好ましくない要素も孕んでいて、そういう面を無視してフォローを入れ損ねたというようなことが近頃続いていたようで、わたしの心は自分のことばかりでちっとも優しくないなって、思いました。

おわり