明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

221120

4年ぶりの友達と会った。前に会ったときは、移転前のみなみ会館で『パターソン』を観たよねという話をしたら「そんなロマンチックなことしてたっけ!?」と驚かれた。してたよ。当時は退屈な映画に思えて鑑賞中とても眠たかったものの、「詩を翻訳することはレインコートを着ながらシャワーを浴びることに等しい」という台詞があって、それがとても良かったことを覚えていると伝えたら、友達も退屈に思っていたものの配信サービスで再度観たらとても良かったと言っていた。全体を通してピンと来なくても、ひとつでも忘れられないシーンや台詞がある映画というのは、実はとてもいい作品なのかもしれない。わたしはもうすっかり忘れていたけれど、向こうはずっと(?)謝ろうと思っていたことがあったみたいで、 そのことを謝ってもらって、それを許した。あの頃のわたしへ、謝ってもらえてよかったね。総じて4年の空白が熟成させた時間だったように思う。会えてよかった。

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おわり