明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

230826

うっすらと体調が悪い。食欲が出ず、食事らしい食事を摂れなかった。ハイレモンを齧ったくらい。2年程前はこういう状態が当たり前だったのだけれど、祖母の家に移らせてもらってからはこれをおかしな状態として認識するようになってしまった。いいことなのか悪いことなのか、とにかく食べさせられるので体重はかなり増えた。来年度からはここを離れるつもりをしているから、そこからちゃんと体重管理をしていきたいわね。おばあちゃんのご飯なんて、いつまで食べれるかわからないのだから。兎角、不調で心配をかけている。好物である秋刀魚の塩焼きを出してもらったが、手をつけることができなかった。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の1話を観る。観るいうても、途中で調子が悪くなって2/3くらいまでしか観れていないのだけれど。しかし面白いな。高機能自閉症の新人弁護士の活躍を描いているのだけれど、ASD的なもののディテールが細かい。具材が見える海苔巻きは安心だとか、回転式ドアの流れに上手く乗れない協調運動のぎこちなさとか、コミュニケーションにおける融通の効かなさとか、視線の揺らぎや発話の辿々しさとか、逆光時のフレアの煌めきとか、本演技演出の全てにおいてASD的なものが詰め込まれている。それらのうちのいくつかは物語の起伏のトリガーとしても機能していて、ASDの社会参画を肯定的に扱う作品のメッセージ性とも相まって非常に好印象だった。1話、明日にでも観てしまいたいが、果たして。

人と沢山話した。夕方に滅多にTwitterで見かけることのなくなった相互と電話で、夜に犬丈夫と大学の先輩(!)とTwitterのスペースで、合わせて6時間くらい喋ったんじゃないか。

夕方の相互は大病をしていたのが、本当にアクティブというか元気にしているのがとても嬉しかった。『BLEACH』が好きで意気投合したものの、そういった話題はそこそこに将来の展望だとか、日々の潤いだとか、そんな内容が多かったように思う。楽しかった。Klub Outsideでジゼル・ジュエルのカットソー2着を含む計6着をご購入されたそうで、何よりだわね。千葉雅也作品の話をしようとしていたのをすっかり忘れていたので、それは次回に持ち越しとなった。

犬丈夫が『若者のすべて』の歌詞をスペースの題にしていたので、"大学の映画サークルの新歓撮影合宿で『若者のすべて』のMVを撮っていた班があったが、いざ作品を観たらエンドロールに『Strawberry Fields Forever』が流れ始めて意味がわからなかった"という思い出話をした。流れでサークル活動がどうだみたいな話をしていたら、サークルの2個上の先輩がスペースに参加してくれて、なんというか新鮮さと懐かしさの入り混じったコミュニケーションが生じた。件の先輩とは同じ男を巡って口淫合戦になったことがあると犬丈夫に話したらややウケを獲得、映画の話やコミュニティの空気感の話や先輩の拠点であるデンマークの話などで盛り上がりがあった。どないしたら写真が上手くなりますかねえと先輩に尋ねたところ、「残りのシャッター回数が1回だと思って切るべき瞬間を考えることで被写体の機微に敏感になれる」「10%のクリエイティビティで撮った100枚の写真よりも100%のクリエイティビティで撮った10枚の写真の方が素晴らしい」「数を打つことが正しいとは思わないが、数を打つことによって光源や構図に割く思考のリソースが少なくなるならそれは良いこと」「表情重視からそういったことにbright lifestyleさんの意識が移っているのだとしたら、それは光源や構図に関する思考の体系化のプロセスにあるのだろう」みたいなことを言ってもらった。あと被写体に興味を持っているかって写真からわかるもんなんやね、気をつけようと思いました。先輩がお元気そうで、また犬丈夫も先輩を気に入ったようで何よりです。先輩はこれから旅行に行かはるんやって、スリに気をつけてという話を最後にした。気をつけて。最後に少しだけ犬丈夫と2人で喋って、それが結構心地よかった。

インターネットの人はインターネットの人を辞めてしまうとお喋りができなくなってしまうのがちょっぴり寂しいな〜と思いました。オープンな空間だと面倒なことになる場合もあるので、と書いてクローズドな場もそれはそれで面倒なことがあるよな〜となりました。難儀やね。

若者のすべて

若者のすべて

おわり