明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

231215

激ヤバとバイトが休みかつ、新ボスが夕方まで出張に出ていたので、帰ってくるまで4年目と沈黙の労働に。ヘルプで職場3のボスから変わった新管理者が来て、「職場1でxxはめっちゃ静かって聞いたから見に来ちゃった(笑)」と全員の前で言われる。全員の前では言うなよ。

そんな日に限って新ボスは用事があるとかで駅とは反対側へと消えていき、駅までの道のりは新管理者と4年目とで3人の気まずい空間に。わざわざ来てもらっておおきにみたいなことを新管理者に言うてたら、4年目が携帯弄りながら歩いてて、普段のうちと逆!とちょっとおもろくなった。しかし、そんなんを思っていられたのも駅前に着くまでで、新管理者もTSUTAYAに寄るとか言い出すもんで、突如としてエスカレーターから改札までの約1分間を4年目と2人で過ごすことに!

既にお通夜のような雰囲気ではあったものの、本当に無言の帰宅になってはまずかろうと、沈黙を強いる構造が先程までの帰路に存在していたことに触れ、形式的な謝罪を行う。本人は喋らずに済む分気楽だっただろうし、平時のうちが沈黙を強いられていることを謝れとするようなパラフレーズとして機能してしまい得るなとか、そういうことを思わないでもなかった。しかし、かつて4年目が言っていた「特に何も考えないで喋る」というのはこういうことなのかもしれないと思い実践したところ、実に当たり障りのない「大丈夫ですよ」が返ってくる。これがこの人との会話の正解だったのか、とふと思った。

改札までの会話は澱みなく続いた。「職場3の人達大変そうですね」「ボスが関わったところはみんな大変ですよ」みたいな。前に転職の話をよくしていて、自身が転職するということもあり「結局のところ、4年目さんは転職されるんですか?」と尋ねたところ、「決まりました。でもまだ誰にも言ってないんで、職場では内緒で」と言われる。形式的なお祝いを返して解散した。驚いたのは転職すること自体ではなく、それを初めて告げる相手にされたことだ。嘘も方便とは言うが、そうであるとするならば転職の予定が無いと言えば良い話で、下手をすれば上司を含め本当に職場で初めて他者に告げた可能性すらある。なんだかね、うちが職場1,2,3を辞めたり4年目と距離を置いたりしたことによってこういうコミュニケーションが生じたのだと思うと妙な気分だ。

電車ではNちゃんと一緒になり、彼女の息子世代ではリベラルな価値観が当たり前になっていて、保守的な殻を破ってリベラルな価値観を獲得した我々世代とは物の見方が全然違うと言っていた。地肩が強いというのはええことやねとも、何故そのような価値観が好ましいかを意識的に選択するプロセスを経ていない人達ってどんな感じなんだろうとも思う。息子君は社会学をやりたいと言っているらしい。うちにある本でもあげようかな、『ハマータウンの野郎ども』とか。

おわり