明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

231225

アキバ・スクエアで韓国のフェス?に行く。

https://newscast.jp/news/9699672

韓国のテック、アート、カルチャー等々を全部盛りにしたイベントの最終日で、入り口付近では韓国の方なのか一風変わったイントネーションの若い人が『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のイラストが描かれた鉛筆を配布していた。

連れられて行っただけなので、然程興味があったわけではなかったが、AIによる即興作詞やVRコンテンツの体験は存外面白かった。恋人といる時間は不思議と露骨な関西弁が出ないのだが、「えらいこっちゃ!バケモンが斧振り回しとるで!」「死んでまう死んでまう!腹斬られてもうたがな!」とか言うてたらしい。言いそうではあるが。しかし、ゲームの説明をしてくれたお兄ちゃんが爽やか韓国風イケメンでかなりときめいてしまった!流暢な日本語の説明の後に、スタッフ同士でペラペラ韓国語で喋っててギャップにキュンキュン!たまりまへんでしたワ。

f:id:Halprogram:20231226221849j:image『이상한 변호사 우영우』には『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』という邦題がついているのだが、ここでの各種説明では『非凡な弁護士ウ』とされていた。他にも微妙な訳が多くあり、このイベント大丈夫か?と少し思わされた。面白かったが。

秋葉原駅のホームで次の電車を待っていたら、駆け込み乗車の女が手荷物にアタックをかまされる。自分の立ち位置が乗降口を塞ぐような場所にに位置していないことを視認し、「ハァ〜???」と勢いに任せて叫ぶ。こういう手合いには怒りの初速で負けてはいけない。今回偶々手荷物がスタバのゴミを詰めた紙袋だったから良かったが、これが飲む前のドリンクだったら、帰って2人で食べるクリスマスケーキだったら、そういうことを思って瞬間湯沸かし器になる。「おい何考えとるねん、ええ加減にせえよ?どないなっとるねん」と視線を送りながら続ける。相手は黙りを決め込み視線すら合わさない。恋人がうちの背中を摩り「どうどう」と言うので声のトーンが下がる。電車が走り、謝ってもらえなかった。

謝ってもらえたら、それでよかった。幸い手荷物はただのゴミで、ぶつかられたうちがびっくりしただけで、頭を下げてもらえたらそれで済ませるつもりだった。京都や大阪では、こういうことはまず起こらない。駆け込み乗車自体が極めて珍しく、それに限らず街の中で他者にぶつかったなら軽く頭を下げるような礼儀がある。関東にはこれがない。平気で人にぶつかってくるし、怒鳴りつけると驚かれる。驚くなよ、当然の帰結やろ。関東圏は人口過多からいい意味で他者に無関心でいてもらえて、自由に振る舞えるというのはよく聞く話だが、だからといって他者を哲学的ゾンビブラックボックスのように扱っていいはずが無いだろう。これを書きながら、今も沸々と腹立たしさが込み上げてくる。

インターネットが世界各国を繋ぎ、2時間半で大阪から東京に出れる時代であっても、西と東ではこうも違うのか。先の女は、人として欠いてはならないもの欠いていた。関東の人は、これが当たり前なのだろうか。人倫のようなものでさえ西と東で違うのであれば、況やその他のコミュニケーションもである。こういうちょっとした出来事から、自分は関東でやっていけるのかととても不安になる。不安だよ、本当に。

楽しかったことといえば、昨日の夜から『サイバーパンク:エッジランナーズ』を一気見したことだろうか。あれは面白かった。炭酸の嗜好にadultyを仮託する描写や、今すぐには思い出せないが諸々の演出にフリクリらしさを感じたんだよ。いやー面白かったね。なんというか、冗長な描写が無かった。ダイパコスパ重視の若者の皆さんは是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?あとアニメとは全然関係ないけど、恋人とささやかなお茶会をしたのもよかったね。

おわり