明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

240203

盆栽美術館に行く。いやー盆栽いうのはすごいね、小さな巨木よ。なんか薬剤塗って枯らして白くするのとか、不自然な美しさとでもいうんやろか、気色悪いけど見応えがあった。500年間も死にかけとも生きかけとも言えるような状態を維持させられている木を見たら、何も言えんようになってしまった。併設されていた盆栽販売コーナーでは、10年近く育てられた盆栽スターターキットみたいな鉢が一万円前後で販売されていた。こんなんどないして利益出すねん、利益が出ないからこうして行政に守ってもらっているのか、そういうことを思う。

EOS 6Dを借りて何枚か写真を撮った。やはりレフ機はシャッターフィールが良い。恋人はディストピアのような写真を撮るのが上手い。人の息遣いは感じられるが、画面から人を排することに長けている。あと絵的に面白いものを見つけるのも上手で、はっきり言って嫉妬心がある。うちは色んなことから意味を見出そうとするので、関係性のある人間の写真を撮るのが好きなのだけれど、恋人のような引き出しもほしいと思っている。要修行ですわ。苦しみ以外に上達の道はないのだから。

恋人から、女性差別に反対する割には女性の社会参画の話はしないよね?みたいなことを言われる。確かにそこに焦点を当てることはあまりしていないが、女性差別への反対は女性の社会参画へ連綿と続く問題へのアプローチでしょうと言うと納得してもらえた。

先の話題から、恋人は(社会)問題に対するマクロなアプローチについて話すことが多く、うちはミクロなアプローチの話をしがちだという話に。確かにその通りだと思う。だからこそうちは心理職なのだと思うし、恋人はSEを職業として選択するのだろう。それらは相補的に問題を解決に導く手続きだと思うので、きっと我々は相性がいいのだと思う。

実家から回収したHDDで、学生の頃に出た自主映画を観る。本当はフリクリを観るつもりで持ってきたのだけれど、クリエイティビティの話になった流れで一緒に観ることになった。いやー懐かしいね。古いHDDを持ってきたので完成版ではなくディレクターズカットのようなデモ版しかなかったことも、この懐かしさを補強したように思う。なんや色んなものが賦活されたが、もう日を跨ぐ。

おわり