明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220304

人に見せないジメジメとしたテキストを書こう!というコンセプトがあり、この日誌を開設したものの、その目論見は早々に崩れた。文がかわいそうだからという理由で限定公開にしたことで気づいたのだが、これでは秘め事にならない。しかし、これはこれで良いものであるように思う。

Twitterの縮小アカウントのようなものを作成し、読まれたい人を選定する行為に対する忌避感があった一方で、関心を持ってツイートを読んでくれている人には、より精緻かつ雑多な機微に触れられたいような感覚が、この1年程でグッと増した。妙なFF比の偏りが生じ始めたのが丁度去年の今頃だったか。何が原因かは未だに判然としないものの、その事象が現在の心境に至る過程としてあったことは疑いようがない。

それはさておき、この日誌が秘め事として機能しないこと、加えてTwitterから別のサイトに飛ぶという過程が篩として機能すること、この2点から限定公開とする必要性を感じなくなった為、パスワード設定を解除した。わざわざパスワードを尋ねるDMを送ってくれた相互もいたので、朝令暮改で申し訳ないな…と思いつつも、した。

「明るい生活の好きな携帯電話は?」という質問の回答をパスワードとして設定していた。正解はBlackBerryだった。

BlackBerryは、PDAと携帯電話の中間のようなデザインが近未来的で、名前が黒崎一護みたいでかっこよくて、大学で友達(?)だったオタサーの姫のような女が愛用していて、物理キーの操作性が心地良くて、機能面ファッション面エモーショナル面の全てにおいて、使ってみたい!と思わされるスマートフォンだった。5Gに対応した機種の開発が断念されたようで、この細やかな願いも叶うことはないだろう。

小麦の価格が上がると聞き、お昼にマクドでドカ食いをした。サムライマクド2種とマックドおいもさんL2個とコカコーラの氷抜きにマクドフルーリーの桜キットカット(?)を胃に詰め込んだ。本当はニューヨークバーガーのソルトレモンを食べたかったのだけれど、店頭メニューからパッと見つけることが出来ず、何となく選んでしまった。後になってメニュー表から見つけて、「あ〜」という声が漏れた。マスクで口元を覆うようになり、独り言ちる機会が格段に増えた。誰にも聞こえていないだろうとたかを括っているけれど、案外バレているものだろうか。本当はテイクアウトして公園で食べたかったのだけれど、バ先付近のBOOKOFFに寄ることにしたので店内でチャチャっと食事を済ませた。チャチャっと済ませる食事には、食事というよりは点滴を打つというような、栄養摂取に近い感覚を覚える。文化的ではない、生命維持の為の行為。

お目当てのBOOKOFFは開店が3/26からということで、"バ先の地名+古本屋"でまだ開いていない店舗をサジェストしたGoogleを呪うことにした。でも、2022年にBOOKOFFが新店舗を作ることがあるんだな、と素朴に感心したので、明日には許してやろうと思う。

TSUTAYAでAマッソ加納の『イルカも泳ぐわい。』を買い、バイト先に置いた。既に自宅にも1冊あるので、お布施のようなものだ。今日はとにかく本を買うという行為をしたかった。彼女が綴るテキストはカラッと乾いた温かさがあり、サークルの先輩という贔屓目を抜きにしても面白いと思う。

何言うてんねん|webちくま

日誌には写真も載せようかと思い、カメラ付き携帯電話を所有し始めた2007年1月以降に撮り溜めた写真を振り返った。26年の半生で3/4に撮った写真はラブホテルでエッチをした後の猥雑な情景だけらしく、らしく、から先の言葉が続かない。

電車で見かけた学校制服の女が、卒業式に出席した直後のような雰囲気を纏っていた。去年の今頃、三条のラブホテルから京阪の駅に向かう途中、深夜の鴨川で騒ぐ高校生風の集団を見かけたことを思い出した。あんたらまだ18とかやろ、大人しくしとき…という老婆心が生じた一方で、この人達は今この瞬間の情景を一生忘れないのだろうなと、今では声も思い出せない人を隣に侍らせながら思ったことを覚えている。エッチな話ばっかやな。

上司にそれっておかしくないですか?と怒ったら、生活さんはもう少し大人にならないとねえというような塩梅で怒られ、この場は引くが納得はしてないからなという態度を表明したら、今時の若者にしてはしっかり自己主張ができているね、と言われた。やかましいわ。前に心理士のおじさんにも似たようなことを言われた。

『月刊 神戸っ子』というタウン誌のアーカイブ中島らものインタビュー記事が載っているのを見つけた。後で読む。

1999年8月号PDF_1 ー 1999年8月号|神戸っ子アーカイブ

バイトの帰りに騒がしいお兄ちゃんの集団に遭遇し、やだな〜と思っていたのだが、その内の1人が「いや、おったやろ!小学生の頃、小便器にうんこしてた奴!」と叫んでいて、思わず吹き出してしまった。おらんやろ、そんな奴。

電車で同期入社の男と、読んだ覚えはあるが内容が思い出せない漫画の話になった。藤崎竜の『Wāqwāq』と『サクラテツ対話篇』の内容が思い出せない、『PSYCHO+』は覚えている、という話をした。封神演義は読んでいないんですか?と尋ねられ、そういえば氏の代表作は一切読んだことがないな…と気づいた。

おわり