明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220524

おばあちゃんの家に逃げ込んで2日目になる。朝食に餅の磯辺焼きを戴く。朝にゆっくりと食事を味わうのはいつぶりだろうか。ラジオで年配の男性ラジオパーソナリティが、リスナー参加型のコーナーに出演した女性リスナーに「今晩旦那に抱かれなはれ」と冗談を言っていてげんなりする。

阪神楽天の野球中継をおばあちゃんと観る。田中将大相手に熱い投手戦を展開し、大山の攻守に渡る活躍で1点のリードを守り抜いた。9回2アウトで関テレの中継が打切りとなり、おばあちゃんと一緒に文句を言いながらラジオやネットで試合結果を調べた。チームと関係の無いところで最後にケチがついたものの、いい試合だった。

関西のプロ野球ファンの多くが阪神ファンであるように、おばあちゃんもおじいちゃんも阪神ファンで、御多分に洩れずわたしも阪神ファンだ。2003年の優勝フィーバーからのファンなので、未だに御新規さんのような感覚が抜けないが、20年近くチームを応援し続けていると思うと、それなりに年季が入っているような気がしてくる。おじいちゃんが元気だった頃は、一緒にビールを飲みながら試合を観た。能見が中継ぎに転向するきっかけになった、ボコボコに打たれた広島戦が妙に印象深い。あれは楽しい時間だった。

穏やかな時間が流れる。叔母や従妹が訪れ、他愛無い会話が泡沫のようにぽつぽつと生まれては消えていく。今日の出来事や考えたことが何であったのか、明瞭に思い出すことはできないものの、確かに幸福を感じていた。おばあちゃんは、それのどこが面白いんだというようなことで笑うことがあるが、家族や職場の人がそうしていても笑う気にならないところが、おばあちゃんとであれば一緒に笑いたいような気がしてくるから不思議だ。幸せとは、バカ舌理論のように感覚を鈍麻させることとどこか似ているのかもしれない。おじいちゃんやおばあちゃんと話しているような人と仲良くなってみたいな。これは今、確かに感じている。

f:id:Halprogram:20220524224107j:image今日の晩御飯 おいしかった おばあちゃんが作るご飯は塩味が控えめの優しい味でおいしい

f:id:Halprogram:20220524235630j:image今日の長秒露光写真 ちょっと飽きてきたわね

おわり