明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220528

今日はいけるのではないか、という予感が久々にあった。絶食である。このところ、医者の指示で積極的に食事を摂るようにしていたのに加え、直近1週間はおばあちゃんのご飯等をたらふく食べていた為に、食事が当然の行為になっていたのだが、今朝はスッ…とそういう欲求が消え失せているのを感じた。やれるかもしれない。

習慣とは不思議なもので、今日は何も食べないと決めていたにも拘らず、わたしの足は出勤前にドン・キホーテへと向かうようにできていた。しまった、これでは無意識の食欲に屈したようではないか。しかし、神はわたしを見捨てなかった。普段出勤前にドンキで買っているinゼリーのエネルギーが品切れしていたのである。完全に兆しや。そう思いながら、evian1Lを買い物カゴに放り込んだ。

土曜日に顔を合わせる歳下上司にゃんは痩せている。痩せている上に背も高く、顔立ちが端正で、ファッショナブルでもあり、彼女を見ていると考えないでいた痩身願望が段々大きくなっていくのを感じる。進路も決まらないままに大学を卒業する直前、自棄になってBMIを18.5未満にしようと決意し、吐き癖がつきかけたことがあった。嘔吐癖は定着には至らなかったものの、現在も自棄になった際の拒食や奔放な性行動自体はあり、本質的には何も変わっていないように思う。体重は容姿に関連する指標の中で唯一、比例尺度かつ自身で統制可能な部分が少なくないものだ。わたしのようなチンチクリンブスがチンチクリンブスなりにチヤホヤしてもらうには、最低限痩せ型かつ、正統派ではなく勝てそうな土俵を選んで戦わなければならないというような強迫観念があり、正統派の痩せ型美人にはかなりの嫉妬を覚えてしまう。今日は彼女から「生活さん疲れてます?なんか目のあたりが、トロンと…」と声をかけられた。疲れてるんですかねえ、お気遣いありがとうございます、とお返事をしたが、にこやかに応じれていただろうか。

バイトを終え、再びおばあちゃんの家に逃げ込む。特に何も言っていなかったので、食事の用意は無いだろうとたかを括っていたわたしを待ち構えていたのは、カレーライスだった。これには敵わないな、と観念し、カレーを食べる。おばあちゃんが作るカレーは昔ながらの少し薄めの味付けで、ウスターソースをかけて食べるようにと良く言われるのだが、今日はこの薄味がやけに染み渡るような感覚があった。痩せるのはまた今度。ダイエットはいつでもできるけれど、おばあちゃんのご飯はいつまで食べられるかわからないから。

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おわり