明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220713

Twitterで岸政彦さんがクラウドファンディングの呼びかけをされているのを目にする。

これは確か、5年前に講義に潜った時もクラウドファンディングをやっていたブラジル人学校じゃないか。岸さんが学生を連れて行っていたと言っていた覚えがある。当時はウルトラ低収入フリーターだったので支援することはできなかったが、スーパー低収入フリーターにランクアップした今なら……!と思い、心ばかりではあるものの力添えをした。決済時の心境を振り返ると、ブラジル人の子を救いたい気持ちも勿論あったが、ブラジル人の子を救う力を持たなかった無力な当時の自分を救ってやりたいという思いの方が大きかったように思う。それでもお金はお金だ、役に立つといい。

数ヶ月ぶりに岸さんの講義に潜る。講義後に質問をしようとした際に「40代人妻やんな?久しぶりやな」と声をかけられた。岸さんはわたしのTwitterのbioの40代人妻というフレーズをよく擦ってくださる。「いや、この前ここにお前にそっくりな奴がおって、40代人妻!って声かけたら違ってん」と言われ、こんな感じのいかにもステレオタイプから外れにかかってますよ〜みたいな奴が他にもおるんか……と一瞬思ったものの、「ドッペル氏がそういった容貌になった経緯も知らずに自分を投影してはいけないよ」という天使の声が聞こえたので、喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込む。ディテールを描くとか、語りを残すとか、やっぱり社会学と臨床心理学は違って、社会学の方が誠実だと思う、というような話を聞いてもらった。「それは社会学じゃなくて俺が誠実なんやで」というような事をおどけながらおっしゃっていたので、本心から「そうですね」とお返事したものの、つい笑ってしまった。「臨床では録音をすることが基本的に無いから、ものすごく主観的で願望が入り混じったケース記録が出来るんですよ……」みたいな文句も言ったように思う。「でもまあ、まず目的が違うからな。君らは治すのが目的やんか。その為にアセスメントして、そうしたら聞き方は違ってくるやろ」と言われた。その通りだと思います。他にも、「何でもかんでも臨床でやろうとせんでええんちゃう?」と言っていただいたのは、目から鱗というか、ものすごく新鮮に響いた。何でもかんでも臨床でやらなくていいかもしれないです。

帰りに吉田山に登る。4年程前に大学の先輩と夜中に登ったことがあったが、そのときは山頂の景色が見えなかったので、どんなものだろうと期待を抱きながら登ったら、思っていたような広大な景色とは違って少しがっかりした。これはこれで素敵なんだけどね。

鴨川で缶の酒をあおりながらTwitterのスペースを開く。相互フォローになった経緯が最早思い出せない京大卒の人とお喋りをする。5,6年越しにこうしてお喋りをすることって、あるんですね……としみじみしました。お話しできて嬉しかった。

出町柳駅へと向かう途中、チャリンコに乗った白人中年風の人物から「Hello.」と声をかけられる。「Hello.」「How are you?」そう返してきた間にもチャリンコは川端通りを下っていく。「I'm soso.」「(不明瞭な発言)」とやり取りをした。酒で陽気になっていなければ返事をしていなかっただろうけれど、何となく京都っぽくていいなと思う。

帰りの電車であにお天湯のバースデーイベントにオンライン配信があることを知り、チケットを購入。あまりエロいイベントじゃなさそうなので、とても楽しみ。

帰ったら、おばあちゃんが卵焼きを焼いてくれた。ありがとう。あと何回食べれるかな。おばあちゃんちに居座り続けたら当分は食べれるかもしれない。

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おわり