明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220904

許される為の働きかけをしようという気持ちになれない。不興を買った問題点は可能であれば改善が望ましいと思うことと別で、許される為に謝る人間に覚えた憤りが、謝罪は非を認めることに徹するべきだと思わせる。「ごめんね」ではなく、全てが「申し訳ありませんでした」になる。相手が望むものがそれではないと悟りつつも、そうすることができない。相手に許されようとしない、問題点も改善が望めないとする謝罪は開き直りだと言われて、手詰まりになった。こうやって屁理屈こねて一人で死ぬんだろうなと思う。お前を織りなした体験などどうでもいいのだから。

おばあちゃんがつけていた十津川警部の再放送が面白かった。犯人探しのミステリーではなく、「ああ、この人はきっと被害者が憎くて仕方がないんだろうな」という登場人物がいて、捜査の過程で復讐に至るまでの経緯のディテールが明らかになる。こうなってくると、刑事モノのドラマでありながら、是が非でも復讐を成し遂げてほしいという気持ちにさせられる。十津川警部の説得空しく、復讐相手の連続殺人を行った娘を逃がそうとする父親に最後の相手の殺害を託し、その娘は完遂を信じて幼少期に好きだった海で自死、復讐相手は病院で一命を取り止めた。何気なく観たテレビドラマがとても後味の悪い傑作で、期せずして心を動かされた。

十津川警部で加点があったものの、能動的に何かをするということが一切できなかったダメな日曜日だった。最近はこんなのばかりだ。今から走って誤魔化すか。眼球が痛い、困った。

おわり