明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

暗転したまま始まらない映画

・B4冬、忘年会で後輩に泣きつかれた。サークル内で政治をやれという内容だったように思う。「もうB4だから、そういうことをする立場にない」というような返答をしたが、相手は納得してくれなかった。

・友達にハムスターを電子レンジでチンして殺した人がいた。よくわからなかったけれど、映画の1シーンのようだと思った。

・この人面白いな〜という興味関心と交際相手を得なさいという社会からの要請を混同して人を好きになった気がしたことがあった。周囲に焚きつけてもらって遊びに誘った時点で何か違うな〜となり、普通に友達として仲良くしてもらった。

・B2冬の自主映画の撮影中、先輩がテレビデオに纏わる兄弟喧嘩のエピソードを披露していたことが何故か忘れられない。エピソードの仔細は全く思い出せないのに、テレビデオの話をしていたことだけは鮮明に覚えているので、会う度に「あの時話してたテレビデオの話してもらっていいですか?」とお願いしている。今年5月にも聞いたのにもう忘れた。また聞く。

・B1夏、ディズニーランドに行った友達がわたしにだけ人間の頭くらいの大きさのあるプーさんのぬいぐるみをお土産にくれて、好意を持たれているのでは!?となった。好意を持たれていた。BOXでその人と寝バックで性行為に及んだという事実無根の噂が流されて、大層迷惑した。

・BOXの大掃除をした際に、アダルトビデオ店で働く先輩が置いていった中古DVDが山程出てきたので、その内の1本を流して掃除のBGMにした。あるテレビ局で放送される1日の番組を模した作品で、登場人物が全員全裸なだけで誰もセックスをせずに淡々と番組が進行していった。

・B4の頃、今出川に寄ったついでに、御池辺りに住んでいる後輩に市役所前まで出てきてきてもらい、そのあたりで話し相手になってもらうことがしばしばあった。何を話したかはもはや思い出せないが、彼女には世話になった。

・B1初夏、意味もなくBOX泊をして数年前の自主制作映画を観る。アスペルガー症候群を思わせる主人公の男性が、海を見たさに家を飛び出し、搾取を受けつつも純真な人となりから助力を得ることに成功し、海に辿り着くというような内容だったと記憶している。こういうものをいつか撮ってみたいと思った。撮れなかった。

・B2秋火曜、一緒に英語の講義を受けていた友達とそのままBOXへ行き、パワプロをするのが楽しかった。5限が終わった先輩を待って、3人で一緒に帰った。それだけのことがとても愛おしかった。

三山木での何も無い日々を収めた00年代中盤の自主映画があった。ファイトクラブのような暴力シーンと、エンドロールで自転車を漕ぎながらカントリーロードを歌っていたことが印象的だった。

・B1秋、先輩がスピーカーから流した大森靖子の『君と映画』がすごく良かった。大森靖子との出会いだった。

・B3の学祭1日目の夜、京田辺のBOXで友達と作品を完成させた後、喫煙所に行った。わたしは煙草を吸っていなかったけれど、この場合は一緒に行くべきだろうと思いついて行った。「わかってるじゃん」と彼に言われて嬉しかったのを覚えている。

いい思い出風に書いているものの、わたし自身はホモソーシャルに媚びまくって集団内の嫌な規範を強化するゴミカスだったので、大学生の頃の思い出全般に対して、なんだかなあと思っている。

君と映画

君と映画

おわり