明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

221118

「なんで真面目なのに真面目じゃないふりしてるの?勿体ないよ」とバイト先で社員から尋ねられる。露悪ヒューマニスト仕草は簡単にギャップポイントを稼げて良いという話をしたが、今ひとつ伝わらなかった。なんというか、少しずつ斜に構えることをやめていく時期なのかもしれない。シャンと背筋を伸ばして胸を張ることを、これからはやらなければならない。熱とスピード、わたしに欠けているこれらを獲得するには、そういうことが必要なのだと思う。

キショバカが新しく入ったバイトの院生ちゃんにお熱になっているので、それとなく彼氏の有無を聞いて有ならそれをキショバカに伝えて諦めてもらって、無なら対策を練りましょうという話になった。「キショバカがいないタイミングで、わたしが恋人がいるていでデートプランについて話すので、そこから院生ちゃんおすすめのデートプランを聞いて、流れで彼氏の有無も尋ねましょう」と提案したところ、3年目と激ヤバ新入社員とボスが「天才」と褒めてきて驚く。誰が逆算してもこうなるやろ。というか恋人がいるふりをするのがかなり苦しいのだが。

3年目が「昨日生活さんに嫌われる方法を考えたんですけど、生活さんに恋愛的な好意を持たれているって言いふらしたら嫌いになりますか?」と尋ねてくる。「わたしがあなたに恋愛の好意を向けていないことは明らかだと思うんですけど、そんな嘘までついて自分に興味を持たれないようにするのはもうかなり面白いので、嫌いになりませんよ」と伝えると、「これでもダメか〜〜〜」と笑っていた。あんたほんまにおもろいな。帰りの電車で、人と喋ることが本当にだるいという話と、真面目ぶっているけれどこの前全然寝坊してなかったのに家でONE PIECEのウタの歌を歌っていたら遅刻したという話と、毎日イヤホンがどこにあるかわからなくなって出勤前に慌てて探しているという話を聞いた。味わい深くていいですねえと返したが、ピンときていないようだった。

なんというか、わたしの愛の伝え方が一方通行というか、独りよがりだなあと思うことが増えた。あと、人の嘘を許すことが難しくなって、とにかく悲しく思うようになった。

元気が出ないときはPOØPY藤原の大学出たうんこを見るようにしているんですけど、これを見てもあまり元気が出ない。本当に困った。寂しいよ。

この前夜に撮った写真、ブレとピンボケが酷い写真が結構あったのだけれど、それがなんというか味になる被写体の人だったので本当にすごいなあと感心している。感心しきりです。

おわり