明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

230626

あにお天湯氏の写真集『月刊あにお天湯』の出版が発表された。

いや〜めでたい!去年大阪のチェキ会でお喋りさせてもらった時に、「楽しみな企画が進んでいるから待っててね」みたいなことを言うてくれていたが、まさかこんなにも嬉しいおしらせだったとはな。週プレ掲載分はあまり先鋭化されていない、よく言えば一般ウケしそうなカットばかりだったが、それでも彼女の身体美を読者に伝えるには十二分な魅力を持っていて、写真集ではどのような姿を見せてくれるのかが本当に楽しみになった。

しかし、あにお氏のヌードが袋綴じになっていないというのは、彼女の活動が男の自慰の為のものではないアーティスティックなものであると認められたようで本当に嬉しい。それだけに『月刊あにお天湯』説明文の一節にあった"Iカップボディを持つグラドルとして男性を中心にファンを獲得する一方で独特の感性を放つサブカル系のアーティスト、モデルとして女性ファンも多く持つあにお天湯。" という文言はあまりにも悲しかったが。結局男は巨乳の乳首でシコるんでしょ?とでも言いたげで、彼女の作品のメッセージ性と噛み合っていないんだよ。わかりやすく裾野を広げようとしてのことだろうが、矜持とかあらへんのか?泣となってしまった。

掲載されていたインタビューも良かった。あまりにも良いので以下にその一部を引きたい。

SNSの反応は気になります?
あにお
私が勝手にやっていることなので、どうってことない⋯⋯と言ったらウソになるのかなぁ。多少は気になるけど、私は私だから、やりたいようにやらせてくださいという気持ちです。実際、脇毛を生やすのが当たり前として受け入れられる未来があるかもしない。私のフォロワーは女のコが多いんです。彼女たちの選択肢が一個でも増えるなら、こうして脇毛の妖精を飼っている今を肯定できる気がします。

『週プレ』No.28 7/10号 120項

わかるか?あにお氏に限らない女性が社会の中でどのような視線に晒されながら日々を過ごしているか。必ずしも猥雑でないものを猥雑であると規定しようとし、あまつさえ社会の要請として画一的な美しさを強いているか。彼女の表現は女性を、人々を、そういった窮屈な枠組から解放する可能性を秘めているんだよ。それが今、社会にリーチしかかっているんだ。こんなにも心躍ることはそうそうないよ。彼女の不変が社会を変えると信じている。

いやー、あにお氏のことで頭がいっぱい。うちにとっての今日はあにお氏の色をしていた。

おわり