明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

230905

徳井義実のTHE GENTLE ~その気まずい瞬間、紳士に笑わせろ~』をTVerで観る。めちゃくちゃ面白い。徳井MCのコント特番で、表題からイメージされるようなスマートなユーモアもあれば、その裏を突くエロティックな笑いもあり、それらが関西ノリで仕立てあげられていて、総じて徳井ならではの番組のように思われた。プレイヤーに対する印象としては、新山があまり外さずに笑いを取り、高比良は繰ったユーモアに自信があるのか少しくどく、和田は面白くなくて、川北が飛んでいて良かった。西の大御所を容赦なく扱き使い、若手を育てようという番組の雰囲気も良い。ほんで徳井がMCながらプレイヤーから降りてないのも良かったね。レギュラー放送されへんかなあ。TVerで9/11まで観れるので、お時間のある方は是非。

f:id:Halprogram:20230905200126j:image若手はともかく中堅からベテランに差し掛かりつつある徳井が、健ではなく雅をいじっているのが結構珍しいように思えた

増田せんせと岸せんせがデイリーポータルZの記事についてツイートしていたのを読む。いや〜おもろかったな。人生の語りいうのはやっぱり面白い。アルバイトサロンという今日日聞きなれない語を当たり前のように"アルサロ"と略して話し続ける杏子さんがええよな。在りし日の店の写真やエピソードもいい。ええもん読ませてもろたわね。

岸さんといえば夜中に東浩紀に無理筋な誤読で鬱陶しい絡まれ方をされていた。東浩紀もええ歳やろうに、あんなんしたらあかんってわからんもんかね。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の第2話と第3話を観る。面白い、特に第3話。精神遅滞の伴う自閉症の男性が兄を殺害した容疑の被疑者になるのだが、自閉症に明るくないハンバダ弁護士事務所は同じく自閉症であるヨンウを担当弁護士に立てる。持ち前のクレバーさでヨンウは真相に近づくが、その中で被告人の父親や検事や判事らから不当な差別を受け、また仕事でジュノと同伴する姿を見た彼の後輩からは障害者ボランティアの支援を受けていると勘違いされる。なんちゅうか、観ていてとても辛かった。自閉症スペクトラムへの無理解による差別もあれば、理解した上で無自覚な差別もあり、そのいずれも不当なものだ。個人レベルで関わり合いになるのを避けたいというならまだしも、である。そして、作中に現在進行形のものとしては登場しなかったが、理解した上で自覚的な差別(H,Aspergerのナチスドイツ支援がヨンウのVOで語られた)も存在している。なんかな、少なくとも3話の時点では知的に難しさのある自閉症に対して救いのある話ではなかったし、知的な難しさがなくとも世間の理解はまだまだであるとして描かれていた。苦しかったな。

それとは別で、消極的に生じたヨンウの加害性も気になった。ヨンウは知的にとても高い一方で言動は正に自閉症のそれで、対する被疑者は知的に低い自閉症。ヨンウには当事者性を隠すことも難しく、被告人の母親はヨンウを羨ましく思う旨を語っていた。被告人の父親によるヨンウへの差別的言動は確かに不当なものだが、ヨンウの当事者性に母親同様賦活されたものがあり、言動がその発露であったことは否めない。これはヨンウが悪いのではなく、ハンバダがヨンウを守るべきであった。心理臨床においては当事者性を振り翳した支援はCl.の苦悩を不当に矮小化し得ることから、支援者はそれをある程度御する必要があるというのは常識と言える。ヨンウへの無理解はハンバダにもあったと言えるだろう。

今日も今日とてうっすら調子が悪い。恋人とでんちゃのゲームをしたかったのに、パネポンしかできなかった。パネポンのスコアで互いの心身の調子を確認している節がある。写真の編集が少しできたのはよかった。色被りのスライダーを有効活用せなあかんな〜となりましたわ。

おわり