明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

231017

くしゃみや痒みが治らず、堪らず家を飛び出す。10月中旬にもなると日中は暑くても夜中はすっかり冷え込んで、厚手のトップスにもう一枚くらい羽織らないと外を出歩くのにも難儀する。

恋人の家はとにかく物が散らかっている。物が腐ったり虫が湧いたりしているわけではないので不衛生ということではないのだけれど、掃除はあまり行き届いていないのか、ハウスダストが凄いようで身体が耐えられなくなってしまった。心身の不調によるところが大きいので、責める気はさらさら無いが、こうも痒いとやり場のない苛立ちが生じてくる。上記理由を説明し、気をつけているつもりではあるが不当に怒りをぶつけていたら申し訳ないと言い残し、熱りが冷めるまで公園のベンチで空を眺めた。

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何をしているんだろうな、と素朴に思った。この人が部屋を片付けられないというのは前々からわかっていたことなのだから、対策を打たなかった自分が悪いというだけなのに。前向きな話し合いを経たとはいえ前日にも不和があり、また恋人も体調を少し崩していたというのに、なんだか嫌な空気を残してしまった。

1時間半程寝転がった後にコンビニでマスクを買い、家に戻る。朝起きて、夜中のことを謝る。マスクをすればくしゃみに関してはある程度は防げる。

昼からはうちのポートフォリオ作成に付き合ってもらった。付き合ってもらったというか、殆ど向こうの提案に乗って、手続きやデザインをしてもらっているのを眺めているだけだったが。

写真を撮るに際して、金銭の授受や謎のタダ働きが生じることがあり、そういうのをちゃんとやっていこうよの一環として、ポートフォリオや名刺、そしてフォトグラファーとしての名前を作ることになった。明るい生活でいいじゃん!と当初は思っていたが、ちゃんとした場にこの名前を出すと、なんか同人臭さが抜けなくてキツいので、明るい生活をベースに苗字と名前みたいな感じの名前を作った。藤代冥砂だってよくよく考えたら不思議な名前やしな、苗字と名前の感じになってたらええねん。

恋人の仕事っぷりが優秀だったこともあり、プレゼントというか半ば謝礼のような感じで洋服を購入した。うちが穿いてるのと同じadidasのトラックパンツと、TKの黒いタートルネック。トラックパンツはお気に入りなのか、現状ほぼ奪われているも同然なので、これで取り返すことができる。タートルネックに関しては、「究極のタートルネックを探している」との本人による弁があり、とりあえずジャブのような感じでそれらしいものを見繕った。お気に召すと良いのだけれど。

おわり