明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

220519

暑い。5月も下旬に差し掛かると、初夏の訪れを思わせる陽気の日がある。元来痩せ型の為、体重を気にしたことは殆どなかったが、20代も後半を迎えたせいか、拒食と過食を繰り返す食生活が祟ったのか、近頃ウエストが気になってきた。痩せる為には汗をかこう!とお手軽な手段を考えた結果、インナーにヒートテックを着るという横着をしてしまったのがケチのつき始め。汗がドバドバ出て喉カラカラになるわ、従妹の飼い犬に餌をやる際に指を噛まれるわ、帰りに乗り物酔いで戻しそうになるわで、散々だった。窓の外を眺めながら、金属バットの小林が「アップルティーを飲んだ後に吐くゲロはアップルティーの味がして美味しいからお得」というようなことをいつかラジオで言っていたのを思い出す。なんちゅうばっちい話や。

JRの駅に向かう途中、前を歩く高校生が「沖縄って日本に返ってきて50年って知ってた?」「嘘!最近やん。100年くらい前やと思っていた」と話していた。うまく言えないが、本土の無関心な10代の感覚はこういうものなのだろうな、と思わされた。

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従妹の家で犬と遊んだ。従妹は堅気なので仕事に出ていて、叔母と祖母と一緒に過ごした。おばあちゃんと短いスパンで会うのは、2年振りだろうか。

炊き込みご飯、大根とお揚げの味噌汁、ごまめ、お茄子と胡瓜の浅漬け、大根の葉の炊いたん、砂肝の塩焼き、蓬団子を作って待ってくれていた。ごまめ以外は薄く優しい味で、食べていて落ち着く。ごまめは魚介の風味に甘辛く味付けがされていて、砂糖が効いているのか粘度が高く、噛み応えのある固さがあり、一度食べると病みつきになってしまう。ご馳走様でした。

犬は本当にもうヨボヨボなのだが、相変わらず屁はめちゃくちゃに臭く、小さな台を設けることでお気に入りのソファへ駆け上がることができていた。横に並んで、撫でながら昼寝をした。こういう時間のことを幸せと言うのかもしれない。

無料キャンペーンに乗じて、Kindle Unlimitedに登録した。インターネットでしょうもないテキストを読むくらいなら、まともな本なり漫画なりを読んだ方が良い。目下のところ、写真の教本とじゃりン子チエをモリモリ読んでいる。

Huluで高畑勲じゃりン子チエを穴の開くほど観た後に読む原作漫画は、そのテンポの良さに驚かされる。決してアニメが冗長という意味ではなく、寧ろエピソードの本筋に関わらない部分をオミットしている分、漫画よりもテンポが良いとさえ思うのだが、漫画はアクションを飛ばしてジャンプカットのように描く傾向にあり、それが漫画独自のテンポの良さに繋がっているように思う。一方のアニメは、漫画よりも人物の表情が豊かなように思えるのと、生活のディテールとでも言うのだろうか、それこそ漫画ではジャンプカットのように飛ばされてしまう部分の演出が妙に凝っていて味わい深い。特に凝っている回が、下記の『大当たり!ホンコン、マカオの旅』だ。全64回の内、この回だけ妙にヌルヌル動く印象的なカメラワークをしている。漫画のコマは変哲もない長方形のそれだったので、こういうところで演出家の個性が出るのだなあと非常に興味深かった。この回の演出は安濃高志という人物で、氏が本作に関わったのはこの回だけのようだった。残念。

わたしのことを好きな人から遊びに行こうと誘われたので、返事に悩む、もとい無視(この順番で合ってるよ)をしていたのだが、返信の催促が来たので、諦めてやり取りに応じた。端的に調子が悪いと伝えたところ、一旦引いてもらうことができた。しかし、「しつこいのでまた誘います」とも告げられた。苦しい。性欲をチラつかせず気合の入った好意を向けないでほしい。嘘、本当は好かれたいけど、誰か1人を選ぶことができない。

疲れた。かなわんでほんま。

おわり