明るい生活の暗い日記

スピードが足りない

230228

千葉雅也のnoteを定期購読することにした。Twitterサークルのような投稿を読むプランもあったが、月々2500円は貧困非常勤が二の足を踏むに充分な価格で、加えてコミュニティに加入した期間の長さを証明するバッジ機能があるらしく、ちょっぴりいやらしい感じがして後回しにした。何事も古参が偉く新参は底辺からのスタートというのは道理だが、それが露骨に可視化されるのはちょっとヤ!かも……という気がした。それはそうと、千葉雅也の生活の哲学は面白い。妙な成り上がりベンチャー人間が売る謎の教材とされるものを購読するくらいなら、まともな学者の言うてることに耳を傾けたらいいのに。なんちゅうか、知を軽んじるノリが罷り通るようになったの、本当に嫌だな。

月500円 お菓子2食分くらいか 惜しくはないな

フードの裏地がチェック柄になっているダサいパーカー、あれを着ている人間を久しぶりに目にした。駅のホームで電車を覗き込むように、地に伏していた。

いつものところと新しいところで仕事をした。疲れた。新しいところいうても雇われてるとこは同じで営業先が違うみたいな感じだが。19時くらいには家に帰れるやろ!と思っていたのが、なんやかんやで22時前までかかった。いつもと違うフロアでの事務作業、見ず知らずのおっちゃんおばちゃんが内輪ノリでワイワイしている隣でパソコンカタカタをやる。わたしの好きな50代人妻(院生の頃にジョゼ虎のBlu-rayを貸した)がこのフロアでは"オネエ"と呼ばれているらしい。あの人と飲み会で隣席になって「休みの日とか何してるの?」「君面白いね」と言われてドキドキしたのがもう4年前か、そうなるか。

最近になって、普通の人を自称すると訝しげな視線を向けられる理由がわかってきた。自称するといっても、必要に迫られて「普通の人ですからね」と答えるくらいなのだが。世間一般のノームとされるものから外れた部分こそあれど、多少歪な形状のパーツを組み合わせた総体として、それなりのバランスで立っている人間であるという自負があり、「生活さんって変だよね」といった旨のことを言われる度に「いやいや、うちはかなりまともでっしゃろがい!」みたいなお返事をしてきたが、どうもそういうことではないらしい。こういった話を提起する側は、積み重なったものがそれなりのバランスで自立しているという点に着眼せず、部分部分のおかしさを取り上げているのだと思う。確かに、ちゃんとした(?)社会人は「まともでっしゃろがい!」みたいなお返事をしないような気がする。

数年前までは、自身の歪さを否認するきらいがあった。自称変人にあまりにも気色悪い人が多かったので、そういう気色悪いのと同じチームになりたくなかったのだ。けれど、諦めた。面白さに欠けていようがセンスと呼べる程のものとして先鋭化されてなかろうが、わたしの感覚や振る舞いはそれなりに世間様とズレている。そしてズレがあると理解しているからこそ、それを補うような立ち回りが可能になる。其々単体では一般に排斥を受けるような断片かもしれないが、それらをいい感じに組み合わせることで、無計画に引き抜いて積み重ねたジェンガのように立っている。計画的に真ん中だけを抜いて重ねたそれのような美しさはないが(ジェンガは一本一本抜き易さが違うから狙ってもそうはならんだろうというのは一旦傍に置くとして)、まあこういうのを気にいる人もそれなりにいて、これでいいのだと思う。自分のおかしさを取るに足らないものとしてしまったら、それで苦しんでいる人と繋がらなくなってしまう。匙加減が難しいが、程々にやっていかなあかん。

自分のズレているところに関しては、また別の機会にまとめて書こうかと思ったが、このhatenablogやTwitterを読めば一目瞭然という気もするわね。今日は"タンパク質たっぷり"的な売り文句が目についたファミマのタンスティック5本で飢えを凌いだ。1日の食事がタンスティック5本という時点でそれなりにおかしい人間な気がする。でもちゃんとご飯食べて歩いて仕事してるねんから、かなりまともでっしゃろがい!

f:id:Halprogram:20230228231458j:image2019年2月28日 おわおじ(終わってるおじさん)のおわほん(終わってる本棚) ホメオパシー信仰がありそうなのがかなり厳しい

おわり