食欲の波がめちゃくちゃだ。朝起きた時には絶対に何も食べたくない!という気分だったのが、電車に乗っている間にドカ食いの波動に襲われ、大起水産のある駅で途中下車。3500円分の寿司を胃に詰め込んだ。相席食堂でロンブー亮が釣っていたチヌがネタにあったので、食べてみた。これがとても美味しい。レモン果汁と醤油が締まった身に馴染んで舌の上で踊るような、そういった味わいがあった。たこぶつに練り梅のペーストを添えた軍艦も美味しかった。梅もたこも好物だ。結局のところ、30貫の寿司を食べたらしい。くら寿司なら1500円で収まるところだが、それなりにいい寿司を食べたというような満足感があった。先述の相席食堂のロンブー亮回は面白いので、是非観てほしい。
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床屋で伸びたツーブロック部分を刈り上げた。美容師がつけたグラデーションを3ミリで均一に刈り上げてもらう。間男と寝るような、悪いことをしている気分になるが、勤務先付近で安価に刈り上げられる魅力には抗い難い。気持ちよかった。
昔から、贅沢と勿体ないの違いがわからない。勿体ないとされることをするのが贅沢だと思っていたが、どうやら違うらしい。伸び切った髪を切るという合理性こそあるものの、美容師が手がけた髪型を理容師に切ってもらう間に、勿体ないなあとも、贅沢だなあとも思った。
スプリンググリーンのシャツを着て勤務した。普段はインナーの上にパーカーを被って勤務しているが、本日は襟がついている方が好ましい業務があったので、そのようにした。本当は、ベージュピンクのジャケットを上に羽織りたかったのだが、クローゼットから見つけ出すことができなかった。シャツもジャケットもHARE、ボトムスはUNIQLOの黒いスキニー、一昔前の大学生のようだ。ベージュピンクのジャケットは大学卒業前に買ったものだ。もう5年モノになるのか。物持ちの意味でも、新しく買うという意味でも、20代後半になってHAREを着るとは思いもしなかった。歳下上司にゃんには、スプリンググリーンのシャツを指して「生活さんらしい色ですね!」と褒めてくれた。ありがとう。
普段は顔を合わせない40代人妻と勤務が被った。可愛らしい人なので、「今日も綺麗ですね」と声をかけたら、「いえいえ、ありがとうございます」と歳下上司にゃんから返事があった。あんたには言うてへんで、綺麗やけどな、と笑った。人妻と5分以上話すのは今日が初めてで、とにかく彼女を誉めそやした。「口が上手ですね」と言われたので、人妻さんが魅力的だから自然とこうなっているだけなので、そう見えたのだとしたら人妻さんが素敵だということに他ならないんですよ、みたいなことを言ったら「ホストなの?」と言われた。水商売をやるには少しばかり容姿が足りていませんね、ほんの少しですが…と笑った。
電車の窓ガラスに映るポニーテールを解いた自分の姿が野沢ダイブ禁止そっくりで、乾いた笑いが溢れた。水商売をやるには、かなり容姿が足りていないかもしれない。
2021年3月23日 京橋
2020年3月23日 烏丸今出川
2019年3月23日 高円寺
おわり