「中学から同志社の系列校に行っておけば、後の人生はぼけ〜っと楽しく過ごせるぞ」という父親の誘い文句で、中学受験をすることになった。人に自慢できる程に賢くはなかったものの、中堅校の試験問題にてこずる程バカでもなかったので、志望していた系列校に進学することができた。問題はここからで、ウルトラアスペちゃんなわたしは父親の言葉通りにぼけ〜っと日々を過ごしていたら勉強についていけなくなってしまい、聞いていた話と違って楽しくないからという理由で学校へ通うことをやめてしまったのだ。流石に中卒はまずいと思い直し、3年次から登校を再開、無事に高校大学へと進学することができた。しかしそこからも受難は続き、大学卒業時の就職活動に失敗、院進するも再度就職活動で難儀、パートでこき使われ精神科のお世話になり始め、この間正当な手続きを踏んだ男女交際は皆無、そうこうしている間に友人とも疎遠になり、味のしない鈍色の日々を過ごすに至っている。何が言いたいかと言うと、父親が言っていた「中学受験に成功すれば後の人生はぼけ〜っとしていられる」という旨の誘い文句は端的に嘘だったということである。わたしは小さい人間なので、このことを未だに根に持っており、父親を憎んでいるのである。このところ、憎しみに支配されることが増えたので、今日は憎いものをとにかく書く。全部書けるかわからんが、書くのだ。
・塾の勉強合宿の最終日、「今日は受験前日だと思って過ごせ!」と言われたのでそのようにしていたが、廊下で「明日の朝ごはん何やろなあ」と言ったら「受験前日に朝ごはんを気にする奴があるか!」と怒鳴られた。そんなん各々の勝手やろ。それから毎日母親に翌日の朝食を確認するようになった。あのハゲ講師、ガキ相手やからって調子乗るなよ。
・中学受験向けの塾に通う前に利用していた公文式の塾長に「お前では同志社は無理」と公文式を辞める前に言われた。見る目無いんじゃボケがよ。受験後、公文式に通っていた友達に「バーカ!節穴が!」と鉛筆で濃く書いた後に判読可能な程度に消しゴムで消した上に「お前には同志社は無理と先生は言われましたが、合格しました!お世話になりました!」と書いた手紙を預けて渡してもらった。
・中1の頃、「楽しくないんで帰ります……」と早退しようとしたら担任の教員に「お前の人生ずっとそんな感じでええんか?」と怒鳴られた。そんなん言われたかてどないせえ言うねん。そのまま帰った。でもこの教員は見る目があったようで、確かにわたしの人生はずっとそんな感じなのかもしれない。
・わたしを世話の焼ける年下の子供のように扱い対等に見ようとしなかった同級生、友達だと思っていたけれどあれは非礼な態度だったように思う。少し違うが常に小馬鹿にしながら擦り寄ってくる大学の同期も腹が立った。こいつは自らの意志で断ち切れたので言うほど憎くないが。
・「あんたと話していても楽しくない」「あんたのせいで寿命が縮んだ」「あんたわたしのこと嫌いなんやろ」と10代後半から20代中盤にかけてわたしに言い続けた母親、こんなん言われ続けたら信用できひんようになるに決まってるやろ。
・わたしの意思や特徴を無視し続ける父親、言葉と態度が一致していない。お前に苦しめられている。免許取った日に運転したくないのに教習所代出してやったんやから運転しろ言うてきてあんたの指示でハンドル切ったら電柱にぶつかって自損事故して車の修理代持たされたの、その全てがあんたを象徴しとる。
・本家、勝手にうちの人生を決めるな。
・脈絡なく人格否定をしてきた大学の同期、あなたとは双方向の非礼があったが、憂さ晴らしの術としてそれは妥当ではないだろう。
・謝ってこない奴、どれだけ親しくしていてもこの一点で全部が終わる。有耶無耶にするな。お前を信じたわたしが愚かだったよ。
・小学校からの友達、高校でカースト上位の連中とつるむようになってから、衆目のある場では偉そうに、一対一の場面では親身風に振る舞うようになった。うちと仲良くしてたらなんかまずかったんか。舐め腐りおってからに。
・高校の同級生で、一見優しいようで他者全てを自分の陰茎を気持ち良くする為のツールとして利用する人間がいた。わたしが友人と喋っているところに割って入って、わたしが展開していた話を適当に終わらせにかかって自分のエロい話に持っていったこと、忘れてないです。くたばれ。
・かつてくれたポジティブな評価が無かったかのように振る舞う奴、時間経過で評価は変わるものかもしれないがただただ憎い。一度寝たことを無かったかのようにされるのが特に憎い。あと悲しい。
・「もう正社員の枠はないけど、正社員希望で出してるってことは週5で来れる?」と聞いてきた面接官、お前に屈したわたしがバカだったよ。
・二股かけといて後から「お前が本気!」って言う奴、こっちは本気にならんように去勢しとるから今更何やねんとなる。そういう都合の良さは要らんねん。舐めるな。
・何でもかんでも茶化す奴、お前とまともに話そうと思ったわたしが愚かだったよ。
・予定の日が決まっているのにその仔細を詰める連絡の返事を全く寄越さない奴、こちらだけが楽しみにしているようで悲しくなる。ほんで直前になってキャンセルするなら最初から約束すんなボケがよ。というか約束を反故にする奴全般、舐めるなよと思う。できない約束なら最初からするな。
・お前が一番!お前が必要!みたいなことを言うてくる奴、全員いなくなったしうちがおらんでも真っ当にちゃんとやっとる。
・元鞘に戻るまでの当て馬にしてきた奴、本当にわたしのことを軽んじていたんだろうな。許してないです。
書いてたら頭痛くなってきたので、ここらで止める。この程度のことで苛立っていたのか、と思わされた。小さい人間やね。ほんで他責ばっかり。ほんまは全部うちが悪いのに。
これは缶詰なので、中身には蓋をして日々を過ごさなあかん。それでも確かにここにあるということは忘れずにいたい。
おわり